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トマト缶について詳しく調べてみました

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パスタやリゾット、ミネストローネ、トマト煮込みなど、トマトベースの料理を作るときは、いつもトマト缶を使っていました。あるとき、インスタグラムでトマト缶について投稿している人を見かけ、「BPA」という言葉が気になりました。本当のことなのか気になって、調べてみることにしました。

BPAとは何か

ビスフェノールA(BPA)は、プラスチックの一種「ポリカーボネート」や、缶詰の内側に使われる「エポキシ樹脂」の原料になる化学物質です。酸性のトマトが金属と直接反応しないよう、缶の内側をコーティングする役割があります。

なぜ心配されているのか

BPAは、体内で女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをする可能性があるとされ、「環境ホルモン」として注目されてきました。動物実験では、生殖機能や子どもの発達への影響を示唆する研究もあるようです。

規制の状況は国によって差がある

  • ヨーロッパ:2023年にBPAの安全基準を大幅に引き下げ、食品接触材料での使用を厳しく制限する方向に進んでいます。イタリア産など、日本でよく見るEU産のトマト缶も、今後この規制の影響を受けやすい環境にあります。
  • 日本:哺乳びんは2000年代からBPAフリーへの切り替えが進み、缶詰でも対応するメーカーが増えています。
  • アメリカ:現在の摂取量であれば安全という立場で、ヨーロッパほど厳しくはありません。

ただし規制が強化されても実際の商品にすべて反映されるには移行期間があるため、「EU産だから絶対安心」とは言い切れず、メーカーごとの表示を確認するのが確実なようです。

容器の種類でリスクが変わる

BPAのリスクは容器の種類によっても差があると分かりました。

  • 缶詰:内側全体がコーティングされるため、BPAが使われていた場合の接触面積が一番大きい
  • 瓶(ガラス):ガラス自体は心配なく、フタのパッキン部分にごくまれに使われる程度
  • 紙パック:ポリエチレンなどBPAを含まない素材で作られていることが多く、基本的に心配が少ない

気になる場合は、缶よりも瓶、瓶よりも紙パックを選ぶという方法があると分かりました。

トマト缶に入っているクエン酸について

原材料表示を見ていると、「クエン酸」という表示があることにも気づきました。これは添加物なのか気になって調べてみました。

クエン酸がトマト缶に加えられているのは、味のためというより、安全に保存するための工夫のようです。缶詰は密閉して加熱殺菌することで長期保存を可能にしていますが、酸性が低い食品だと殺菌が不十分になるリスクがあるため、酸度を一定に保つ目的でクエン酸が加えられているとのことでした。

クエン酸自体は、レモンなどの柑橘類に含まれる酸味成分としてよく知られていますが、現在市販されているクエン酸の多くは発酵によって工業的に作られています。また、クエン酸は人の体内でエネルギーを作る仕組み(クエン酸回路)にも関わる身近な成分で、安全性の面でも特に心配はいらないとされています。名前だけ見て身構える必要はなさそうです。

「イタリア産」でも中国産トマトが使われることがある

調べていて驚いたのが、トマト缶や瓶の表示に「イタリア産」「Made in Italy」とあっても、実際には中国など他国で作られた「トマトペースト(濃縮トマト)」を輸入し、イタリアで水で戻して缶に詰めているだけ、というケースがあるという点でした。

この「加工地」と「原材料の産地」がずれている問題を受けて、EUは2020年から表示ルールを厳しくしました。主な原材料(トマト)の産地が、最終製品の表示国と違う場合は、原材料の産地も表示することが義務付けられたとのことです。パッケージをよく見ると、「トマトの原産地:イタリア/中国」のような表示があることもあるようです。

中国産トマトの農薬については

中国は世界有数のトマト濃縮ペーストの生産国・輸出国のようです。過去に中国産の農産物全般について、農薬の使用量や食品安全基準に関する懸念が国際的に報道されてきたのは事実のようです。ただし、輸出される製品はEUなど輸入国側の残留農薬基準(MRL)をクリアする必要があり、輸入時に検査も行われているとのことでした。

とはいえ、「本当に基準を満たしているか」「加工前の段階でどのくらい農薬が使われているか」まで、消費者側から完全に追跡するのは難しいのが実情のようです。断定的な安全宣言ができるほどの透明性はまだない、というのが正直なところだと感じました。

気になる場合にできること

  • 「BPAフリー」と表示された商品を選ぶ
  • 缶より瓶・紙パックの商品を選ぶ
  • 原材料の産地表示を確認する(「トマト(イタリア)」など単一国表示のものを選ぶ)
  • 「100% Italian tomatoes」など、原材料まで産地を明記したブランドを選ぶ
  • 有機JASなど、栽培方法まで認証された商品を選ぶ

まとめ|トマト缶は「表示をよく見る」ことが大事

トマト缶は、BPAのような容器の安全性だけでなく、「イタリア産」という表示だけでは原材料の産地までは分からないことがあると分かりました。容器の種類や原材料の産地表示までしっかり見ることが、無理なく安心して選ぶコツのようです。

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