義母からいただいたパンを、2日ほど経ってから思い出しました。慌てて消費期限を確認すると、なんと1ヶ月も先だったので驚きました。気になって成分表示を見てみると「ソルビン酸」の文字があり、これが保存料なのかもしれないと思いました。今回は、食品に使われている保存料について調べてみることにしました。
保存料にもいろいろ種類があった
調べてみると、カビや酵母の増殖を抑える「ソルビン酸」、酸性の食品で効果を発揮する「安息香酸」、パンなどのカビを防ぐ「プロピオン酸」など、食品の種類によって使われる保存料が違うことが分かりました。「保存料」とひとくくりにしていましたが、実は目的に応じた使い分けがあると知りました。
よく見る保存料の正体
ソルビン酸とは
ソルビン酸(ソルビン酸カリウム)は、カビや酵母の増殖を抑える保存料です。もともとはナナカマドの実に含まれる成分ですが、現在は工業的に合成されたものが使われています。かまぼこ・ちくわなどの練り物、チーズ、漬物、ジャムなど幅広い食品に使われているようです。
安息香酸とは
安息香酸(安息香酸ナトリウム)は、酸性の環境で特にカビ・酵母・一部の細菌の増殖を抑える効果を発揮する保存料です。醤油や清涼飲料水、マーガリンなどに使われることが多く、クランベリーなど一部の果実にも天然に微量含まれている成分だと分かりました。
プロピオン酸とは
プロピオン酸(プロピオン酸カルシウムなど)は、主にパンやチーズのカビの発生を防ぐために使われる保存料です。実は人の体内でも自然に作られる脂肪酸の一種で、腸内細菌の代謝によっても生じる物質のようです。そのため比較的自然に近い成分とされ、安全性の評価も高いと分かりました。
保存料は体に悪い?
基本的には安全性が認められている
ソルビン酸・安息香酸・プロピオン酸など、よく使われる保存料は、日本の食品安全委員会をはじめ各国の機関で安全性が評価され、1日摂取許容量(ADI)が設定されています。プロピオン酸に至っては、安全性が高いためADIを特に定める必要がないとされているほどです。通常の食生活でこれらの範囲を超えることはまれなようです。
組み合わせによる注意点もある
一方で、組み合わせによる注意点も見つかりました。ソルビン酸は「亜硝酸ナトリウム」(ハムやソーセージの発色剤)と一緒に加熱されると、変異原性物質が生成される可能性が指摘されています。また安息香酸ナトリウムは、ビタミンC(酸化防止剤として清涼飲料水などによく使われる)と一緒になると、ごく微量のベンゼン(発がん性が指摘される物質)が生成される可能性があるという研究もあるようです。ただし、メーカー側でも配合を見直すなどの対策が進められていて、現在流通している商品は安全基準内に収まっているとのことでした。
まとめ|保存料は「単体では安全、組み合わせは知っておく」
保存料は、単体で見ればそれぞれ安全性が確認されているものがほとんどでした。ただし、ソルビン酸と亜硝酸ナトリウム、安息香酸とビタミンCのように、組み合わせによって注意が必要なケースもあると分かりました。特定の成分だけを怖がるより、組み合わせも含めて知っておくことが、無理なく付き合っていくコツのようです。


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